本文へスキップ

注目記事

シマエナガが飛来する森に泊まる。十勝・中札内村「フェーリエンドルフ」に限定3棟の「シマエナガコテージ」が登場 日本発ランニングブランドHYBEXの「HX LENS v2」、Orangeで10月31日発売 かつらぎ店で11月21日から体験型POP UPも 北軽井沢の愛犬と泊まれるホテルで冬限定キャンペーン 対象プランで愛犬利用料無料、料理長特製ピザのプレゼントも finetrack TOKYO BASEが開店9周年、5,000円以上の購入でハズレなしの「THANK YOU 抽選会」を開催中 釣り用偏光サングラス「Gillsee(ギルシー)」が2026年度グッドデザイン賞を受賞 水面のギラつきをおさえ、魚が見える視界をつくる設計が評価 犬猫のお悩み共有サービス『DOQAT』にて「ペットの防災に関する実態調査」を実施 瀬戸内のハワイで愛犬とグランピング。「せとうちアイランドステイズ周防大島」が全6棟プライベートドッグラン付きに 日本山岳会が12月5日に年次晩餐会記念講演会を開催 山岳気象予報士・猪熊隆之氏の講演と登山道の実践報告

スキー場跡地の斜面に、常設の舗装スネークランとして国内初の全長330mコース 岡山・西粟倉村「MOUNTAIN TRACK おおがや」が2028年春開業へ

スキー場跡地の斜面に、常設の舗装スネークランとして国内初の全長330mコース 岡山・西粟倉村「MOUNTAIN TRACK おおがや」が2028年春開業へ

岡山県英田郡西粟倉村の大茅スキー場跡地に、四季を通じて山全体で遊べるアクティビティパーク「MOUNTAIN TRACK おおがや」が2028年春に開業します。整備を進めるのは、西粟倉村と大茅コクリエイト事業開発合同会社です。この合同会社は、株式会社カヤック、株式会社キャンプサイト、佐藤建設株式会社の3社で構成されています。

パークの中心は、ゲレンデの斜面を蛇行しながら滑り降りる全長330mのトラックコース「スネークラン」です。スキー場跡地の斜面に整備した常設の舗装スネークランとしては、国内初とされています(2026年10月時点、事業者調べ/Web調査)。このコースを軸に、宿泊キャビンでの滞在やサウナ、屋内アスレチックなども楽しめる施設になる計画です。

スキー場跡地の斜面に、常設の舗装スネークランとして国内初の全長330mコース 岡山・西粟倉村「MOUNTAIN TRACK おおがや」が2028年春開業へ

閉鎖したスキー場を、四季を通じて遊べる場所へ

三井住友トラスト基礎研究所のレポート(2025年3月)によると、全国のスキー場は1998年の720か所をピークに、2019年には481か所まで減っています。観光庁は2026年3月、スキー場を冬だけでなく一年を通じて楽しめる「マウンテンリゾート」へ転換していく方向性を示しました。雪不足やスキー客の減少が続くなか、雪のない季節にどうやって人を呼ぶかは、全国のスキー場に共通する課題になっています。

大茅スキー・キャンプ場は昭和40年代から、冬はスキー、春から秋はキャンプの場として村の観光を支えてきました。しかし、近年の降雪量の減少やリフト更新の必要などを理由に、スキー場は2022年3月末で営業を終えました。キャンプ場も施設の老朽化などで利用者が減り、年間1,000人に満たない状況でした。そこで西粟倉村は跡地の再整備を決め、民間事業者からの提案を募集しました。2024年11月に採択されたのが、カヤック、キャンプサイト、佐藤建設によるコンソーシアムの提案です。

人口約1,300人の西粟倉村は、2008年に掲げた「百年の森林構想」による林業再生や、数多くのローカルベンチャーの誕生で知られています。全国から年間のべ1,000人以上が視察に訪れる一方で、一般の旅行者が泊まりがけで楽しむための宿泊施設や運営体制は十分ではありません。森林をはじめとする村本来の価値を体験できる観光コンテンツも限られています。パークはこうした課題に応え、村をめぐる観光のハブとなることを目指します。来訪者には、パークで遊んだあと村の食事や温泉、森での体験、地域の事業者の店にも足を延ばしてもらう狙いです。主な来訪圏は、車で約2〜3時間の関西圏と岡山・姫路などを想定しており、将来的には訪日観光客の来訪も目指しています。あわせて、夏との繁閑差に悩むスノーリゾートや、閉鎖が相次ぐ全国のスキー場に向けた新しい活用モデルとしても発信していく方針です。

受付や道具のレンタルができるセンターハウスイメージ
受付や道具のレンタルができるセンターハウスイメージ

主役は全長330mの「スネークラン」

「MOUNTAIN TRACK おおがや」は、山の自然な起伏をそのまま生かしたアクティビティパークです。山林を巡るトラックコースは、サーフスケートをはじめ、BMX、マウンテンバイク、マウンテンカートなど、さまざまな乗り物で走れます。決まった遊び方はなく、訪れた人が自分で遊び方を見つけていくのがこのパークのスタイルです。キーワードには「挑戦」「解放」「循環」が掲げられ、村内に広がるトレイルコースの発着点にもなります。

スネークランのコースは、プロスノーボーダーの藤田一茂氏がプロデュースしました。藤田氏は、自然の地形や雪のリズムと対話するスノーサーフィンを軸にしたライディングスタイルを追求しています。撮影や映像制作、スキー場のコースプロデュースなどに幅広く取り組み、スケートボードにスノーボードの感覚を落とし込む活動も行っています。山の斜面をサーフィンするように滑り降りるこのコースは、スケートボードやキックボード、BMXなどいろいろな乗り物で、初心者から経験者まで楽しめる設計です。

センターハウスイメージ
センターハウスイメージ

キャビンと屋内アスレチックで森に滞在

宿泊用には、森との関わり方が異なる3タイプのキャビンが計画されています。さまざまな大きさの窓から西粟倉の森をのぞくタイプ、森を遠くに望むタイプ、自然と一体になって森を遊び尽くすタイプの3つで、遊び方や目的に合わせて選べます。キャビンの建築には県産材が使われます。

旧カフェテラス棟は改修され、西粟倉村の木材を使った屋内アスレチックとワークスペースに生まれ変わります。ボルダリングやキッズジムなどがあり、雨の日でも子どもから大人まで、木に触れながら森遊びを楽しめます。このほか、ショップとレンタルを備えたセンターハウスやサウナも計画されています。

事業に参画するカヤックの執行役員・佐藤純一氏は、村に事業の拠点を構えてこの場所を育て、閉鎖が相次ぐ全国のスキー場に、雪のない季節も山で遊べる新しいかたちを広げていくとしています。

トラックコースイメージ
トラックコースイメージ

11月1日にキックオフイベント/施設概要

開業に先立ち、お披露目の場となる「MOUNTAIN TRACK おおがや キックオフイベント」が開催されます。

  • 日時:2026年11月1日(日)10:00〜15:00
  • 会場:むらみっけ文化祭2026 会場内(あわくら会館・西粟倉村役場周辺)
  • 内容:ギア体験試乗会、大茅フォトコンテスト写真展・表彰式、コースディレクター 藤田一茂氏のトーク、完成イメージの展示(予定)
  • 入場無料・申込不要
  • 主催:西粟倉村/大茅コクリエイト事業開発合同会社
  • お問い合わせ:西粟倉村役場 産業観光課 0868-79-2230

施設の概要は以下のとおりです。

  • 名称:MOUNTAIN TRACK おおがや
  • 所在地:岡山県英田郡西粟倉村大字大茅1094番地8 他2筆(旧大茅スキー場)
  • 開業:2028年春(予定)
  • 敷地面積:93,601㎡(約9.36ヘクタール)
  • 主な施設:トラックコース「スネークラン」(全長約330m)、宿泊キャビン、サウナ、屋内アスレチック、センターハウス(ショップ・レンタル)、駐車場
  • 事業主体:大茅コクリエイト事業開発合同会社(株式会社カヤック、株式会社キャンプサイト、佐藤建設株式会社)
  • アクセス:最寄りの西粟倉ICから10分。大阪市から車で2時間、岡山市から車で2時間、鳥取市から車で45分

出典:株式会社カヤック